ベ-ト-ベン「皇帝」を園田隆一郎指揮の山形交響楽団と協演。 (梯氏は今まで山形市で3回、米沢市で6回リサイタルを行っており、特に米沢市には梯ファンが多いことから、今回の山響ユアタウンコンサ-トを企画 : 山響西濱氏談) 梯氏のプロオ-ケストラとの協演は2013年に仙台フィルとの演奏会以来5年ぶり。氏も期するものが多く入念な練習を重ねて当日を迎えたようである。一方の山形交響楽団は飯森範親の指導の下で力を付け、モーツァルトの交響曲全集の発売などでも話題になっている。 当日指揮の園田隆一郎氏は、歌劇を得意とするようだが、テンポ感が大変良くオーケストラを巧みにリ-ドし音楽の世界を作っていく素晴らしい指揮。対する梯氏のピアノはしっかりした音質で良く歌い、高音部は美しく透明な音色、内声部もデリケ-トなニュアンスに色づけされている見事な秀演。拍手は鳴り止まずアンコ-ルはモ-ツァルトの幻想曲とショパンのノクタ-ン20番が弾かれた。 山響の常任指揮者は来年から阪哲朗氏になるが、梯氏とは旧知の仲であり、早くも2020年3月25日山形県鶴岡市に於いてモーツァルトのピアノ協奏曲第23番の協演が予定されている。