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楽興の時 感想記

10月9日 東京文化会館小ホール 「楽興の時」


このホールに前に来たのは何時だったろうか?雨の上野駅に降りた時ふと考えた。


あれは多分5年くらい前。精神的にも体力的にも追い詰められ、声も出なくなっていた頃。そう言えばあのコンサートで心が少し楽になって、声も出るようになったのだった。

コロナで外出が怖くなり、東京に足が向かなくなって4年。やっとこのホールに帰ってくることが出来た。

仕事が忙しくなると、どうしても顔がきつくなる。心もこわばって来る。仕事が忙しくなるこの季節は毎年その繰り返し。このコンサートはそんな自分へのご褒美。

今回は指定席という事もあり、予定もあったので、一人での申込。開演の5分前にホールに着くと入口はすでに人でいっぱい。係りの方の誘導に従い開場待ちの列に並んだ。

指定席なのに開場を待ちきれない人々。この感覚も何時ぶりだろうか。

入場して座席を確認すると、(思い立ってぎりぎり近くで申し込んだので)お一人様が功を奏したのか、びっくりするほど良い席。只、席に着いたら出入りするのは周りの方のご迷惑になりそうなので、開場早々入場できたことに安堵した。

開演が近づくにつれ、次々と席が埋まっていく。

そして、開演。以前も思ったが、このホールは本当に音の響きが良い。前回このホールでの予約を取った際、勧められた席も今回の席の付近だった。今回は本当に運が良かったんだと感謝。

一部の1曲目はシューベルト。コンサートのタイトルでもある「楽興の時」1~6番。

このところストレスがたまり、気分は最悪。このままいけば周囲に悪影響が…と思っていた心がどんどんとほどけていく。この心地良い音色は、やっぱりご褒美だ。

2曲目はベートーヴェンの「熱情」CDで聴く時もいつも力が入ってしまうけど、すごく好きな曲。前のめりになりながら世界に入っていく。第2楽章から第3楽章にかけては、本当に熱情。開場に響き渡る大きな拍手も力がこもっていて、会場中が熱に浮かされている様。本当に来てよかった。

休憩をはさんで、2部はラヴェルの「夜のガスパール」

コンサートで聴くのは初めて。梯さんは9歳の時からいつかコンサートで演奏したいと思われていたそう。改めてすごい曲だなぁと思いながら演奏を堪能した。公で演奏するのは今回が初めてだなんて、いいときに立ち会えて嬉しい。

演奏終了の際のブラヴォーの声。本当に久しぶり。数年間にわたり感情の発露を抑制され続けてきた私たち。そうか!もう感動を表に出していいんだ。

そしてアンコール。

「亡き王女のためのパヴァーヌ」学生の時、卒業式の会場に流れていた。ふっと思い出されて思わず涙ぐんでしまった。

鳴りやまない拍手と歓声に消されて始まったアンコール最終曲は…「月の光」

いつの間にかすっかり柔らか


くなった気持ち。本当に素敵なコンサート。やっぱり魂の洗濯になった。


ファンクラブ会員 IY








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